古い車は壊れる?安全?10年落ちの中古車を購入する時に気を付けること

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10年落ちの車を買いたい!そんな時に注意すること

中古車は10年がひとつの目安として10年を超えるとグンと価格が落ちてきますディーラーでは10年落ちた車両は状態のいいもので新車価格の30%まで下げるといわれており、新車価格230万円であれば車両価格69万円位になっているはずです。しかし走行距離が10万kmを超えていれば価格は50万円程度まで下がっているものも多いのではないでしょうか。

これだけ値段が下がっていれば車がほしい!と思う人も多いと思います。でもちょっと待って。10年落ちの車を買う時に気を付けるべきことがあります。ここでしっかりチェックしてください。

整備記録簿付を選ぼう

車両の状態を把握する

10年落ちの車を選ぶとなれば経年劣化は避けられません。それらを少しでも把握するために大きな力となるのが整備記録簿です。記録簿には整備をした日、内容、走行距離などがしっかりと書かれています

例えばディーラーで買った新車で、1年に一回必ず整備を受けていれば、1年に何キロ乗ったかもしっかりとわかるようになっていますし、都度どのような整備を行ったかも把握できます。これによってゴム類を変えてなければ交換の必要が出てくると予想が付きますし、一度壊れたパーツを新品に変えていたりすればしばらく壊れる心配はないとわかります。

毎年ディーラーで点検、車検を受けている車両がおすすめ

特に毎年ディーラーで点検、車検を受けている車両がおすすめ。劣化の大きいパーツは都度変更されている場合がほとんどで、車検となれば2年の間に故障が起こらないようにしっかりと整備されて乗られてきています。購入後も同じようにしていくことでまだまだ乗れる可能性が高いといえます。

その低走行車は乗られていた車両か、放置されていた車両か

また、10年落ちにも関わらず走行距離が1万キロ程度の車両があったとします。一見走行距離が少なくて、傷も少なく、とてもいい車両に見えたりします。しかしこの車がほとんど乗られずに何年も放置されていたものであれば、沢山使用されているゴムの全てが硬化してしまっていて、動かし始めると一気にボロが出るなんてこともあります。固着したパーツもある可能性は大きいです。こうした極端に走行距離の短い車両が「放置されていたのか」「毎年1年間で少しずつでも乗られていたのか」まで把握することができます。

  • どのパーツを交換しているのか
  • 壊れた形跡はみられるか
  • 修理内容は
  • 整備の頻度は
  • どのように乗られてきたか

ディーラー車を選ぼう

ディーラー車は身元がはっきりしている車がほとんど

ディーラーで販売されている中古車は一部自動車オークションなどで仕入れたものも存在しますが、ほとんどが下取りした自社の車両や試乗用、展示車などです。

ディーラーは下取り価格が低く、売るなら自動車買取り専門会社に売った方が見積もりが高くなる場合がほとんど。それでも売った人がいるのですから、そこで新車ないし中古車に乗り換えた人がほとんどです。ディーラーに足を運んでいる人はそのディーラーで整備点検をしていることが多く、身元のはっきりした車両が多いという特徴があります。

更にディーラーでは状態が悪かったり、古すぎて売れないものは自動車オークションにかけられ他社へ販売されます。そのためディーラーで販売されているものは状態のいい車が多く揃っています

整備が充実、1年間無制限の保証が付けられるものが多い

ホンダカーズでは10年間を超えたものは1年距離無制限保証しかつけれませんが、10年間以内であれば有料で3年距離無制限保証が付けられます。トヨタなども3年距離無制限保証が付けられます。こうした保証は整備をしっかり行い、しっかり動く車両であるという自信がある証拠。そうでなければディーラーとしても壊れるたびに無償修理を行うことになります。

私の場合はディーラー車でしっかりと整備記録簿も付けられ、非常に状態のいい車でしたが、11年目を迎えるところで、1年間距離無制限の保証しか付けられませんでした。しかし「例えばプラス2年の保証を5万円~10万で付けられたとしても、この車はそんなに壊れないよ」と自信満々に言われたものです。実際まだ3年経ってないので今後はわかりませんが…

そうはいっても10年前の車両なのでガタがくる場所があるのも事実。安心して乗れるように保証の充実した車両を選びましょう。いくら安くても故障が続けばあっという間に数十万と修理費が掛かってしまうこともあります。

長期の保証付きを選ぼう

時々、ガリバーなどの中古車販売会社で買取る前まではディーラー車で、整備点検簿もしっかり付けられていて車検の残っている車両が売られている場合があります。こうした車両はアップルやガリバーなどで乗換えを行った場合の下取り車両がほとんどで、実際程度のいい車両が多いのも特徴です。

こうした車両は当たりも多いのですが、乗出し時の整備価格などは含まれずに現状引き渡しであることも多く、心配があります。

  • しっかり整備してきたけど遂に不調になったから売ったのではないか
  • 次に壊れそうな個所が高くつきそうだから乗り換えたのではないか

こうした不安はどうしても付きまとうので、必ず保証付きの車両を選ぶようにしましょう

修復歴ありはNG!でも修復歴って?

公的に決められたルールにしたがって修復歴ありかなしかを定めています。基本的にはフレームを修理していたら修復歴ありになります。普通に乗っていてフレームを修理するということは考えにくいことはわかります。フレーム修理のほとんどは事故による修復なので、修復ありは妥当だということになります。

事故を起こしてもフレーム修理をしていなければ修復歴なし

しかし事故を起こしても、うまいことドアだけの修理で済んだ場合。これは表記上は修復歴なしとなります。フェンダーを修理してもフレームを修理していなければ表記上は修復歴なしです。

ですが正直なところ、「修復歴あり」からフレームを少しぶつけただけの車を探し出すというのはかなりハイレベルな中古車探しになってきます。自分で車の作りや修復跡を見ることができれば、本当の情報かどうかを判断することはできますが、素人には非常に難しいと思います。

逆に修復歴なしだからといって100%無事故の車両ばかりというわけではないことはわかったと思います。

基本的にはフレームを修復した車はフレームが歪んでいる

普通に使っていても全くフレームが歪んでいないということはありません。それがフレームが歪む、修理をするほどの事故にあっていれば必ずどこかが歪んでいます。これによってまっすぐ走らなかったり、高速安定性が悪かったり、フレームの強度が落ちていて非常に不安点になっていたり、事故にあった時には全く自分を守ってくれないことも考えられます。

安い中古車を買おう!と考えている場合は修復歴ありだけは避けて探すことをおすすめします。

中古車購入時の見逃しがちなチェック点

車の錆具合

外装や内装、エンジンのかかり具合だけチェックしていて、底の確認を忘れることは多くあります。ボンネットの中はエンジンのかかり具合をチェックしたりする時になんとなく目にするかと思いますが、底は見逃しがちです。10年落ちを買おうというのですから、多少の錆は仕方がありませんが、以下の点はしっかりとチェックしましょう。

  • 底が全体的に錆びていた
  • 穴が開きそうな、開いているほどの錆
  • 留め具が錆びていてマフラーなどが落ちそう

「マフラーが落ちるなんて!」と思うかもしれませんが、実際に中古車を買ったら錆でマフラーが落ちたというのは珍しい話ではありません。マフラーを落として後続車が事故を起こしたら自分の責任です。自転車でも乗っている自転車の方が乗っていない自転車よりも調子がよく錆も少ないですね。自動車でも全く同じことがいえます。

エアコンの動作

煙草を吸っていた車両などはしっかり清掃されていれば車内から匂ってくることは少ないのですが、エアコンを動作すると吸わない人にはわかる匂いがすることがあります。これが意外と気になるので必ず購入前に動作して確認してみてください。

またペットの匂いがすることもあります。人によっては不快な人もいるでしょう。しっかりチェックするようにしましょう。

10年落ちを買いたい時のまとめ

「古い車で整備、保証のない車は何十万もかけて買うものではない」と思っていると損をしないと思います。

逆にしっかり整備されていれば、オールドカーといわれる車でも完璧な状態で走ることができます。整備され、保証のある車を選びましょう。

次回は「安い中古車のファミリーカーを選ぶならミニバン?SUV?100万円以下で狙い目の車種を紹介!」です!

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