合同説明会とは?多数の企業を知るチャンス?実態を知って

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合同説明会とは

多数の企業が一か所にに集まり、求職者へ会社説明会を行うイベントです。展示会のような大きな場所もあれば、セミナーが行われるサイズの大きな会議室のような場所で行われる場合もあり、規模は様々です。一般的には大きな会場で各企業がブースを作り、採用担当者が企業説明を行い、求職者個々と話す場合もあります。また参加意思を事前に確認し、志望度を測るものとしても使われています。

  • 合同説明会
  • 就職フェア
  • 企業てん
  • 合同就職セミナー

など呼び方も様々ですが、概ねやることは同じです。

合同説明会でありがちな失敗

合同説明会参加時の服装や質疑応答に注意

一点注意すべきは企業としても求職者を雇用するということはビジネスのため、求職者も見合った服装、態度で参加するのが望ましいといえます。またあくまで会社説明会なので、会社が自社について求職者へ説明することが目的であり、求職者が会社に対して自身の意見を述べる場所ではないという点にも注意が必要です。質疑応答と提案は大きく違います。時折こうしたらどうかといった提案をしているケースも見られますが、そういった場ではないと捉えられることもあります。

質問時に注意すべき点

質問時にはマナーが大切です。大学名、名前をしっかりと述べ、挨拶を忘れないようにしてください。他の方と同じ内容は避け、長尺にならないよう注意して簡潔に質問しましょう。注意すべき点は上記で書いたように、「私はゼミでこんな研究をしていましたが、御社ではなぜこういったことをしないのか。取り入れた方がいいのでは」といった質問、提案をするべきではありません。自分の経験などの前置きは必要なく、聞きたいことを率直に聞くようにしましょう。

求職者が多く説明が聞けないということは珍しくない

大規模な合同説明会であれば、「いい会社がみつかるかもしれない!」と考えるのは当然のことですが、実際にはその逆。「混みすぎていて全く話が聞けなかった」ということになってしまいます。このため合同説明会では「話を聞きたい企業を狙い撃ち」するのが基本。それでも1時間待ちなどはザラ。遅くなれば説明を聞くことができないことも。

合同説明会は企業側のアピールの場

会社説明会は求職者が会社の話を聞ける場所と考えているかもしれません。それは全く間違っていませんが、企業が自社に入社するかもわからない求職者のためだけに多額の資金を出して合同説明会を開催し、企業ブースを作るでしょうか。合同説明会は「優秀な学生に来てほしい」企業がアピールする場でもあります。

また、就活生にしっかりと印象を残し、イメージの向上につながれば、それは自社の顧客になる可能性も含んでいます。転職の選択肢になる可能性もあるでしょう。取引先となる可能性もあります。このように企業にとって合同説明会は様々なチャンスを掴むビジネスのひとつとなっています。

  • 優秀な学生獲得
  • イメージ向上
  • 自社の顧客になる可能性
  • 転職の選択肢
  • 取引先になる可能性

大企業が出展している意味

大企業にとって合同説明会は自社の顧客になる可能性やイメージ向上という意味では少なからず意味があるかもしれませんが、黙っていても求職者がやってくる大企業にとって合同説明会はそれほど必要のないものとも言えるかもしれません。

しかし合同説明会を開催する以上学生に来てもらう必要もあります。このために合同説明会側が人を呼べる大企業へ出展をお願いするケースがあります。これはそれほど珍しいことではありません。合同説明会のパンフレットやホームページをみた時に、全く知らない会社のロゴばかりなのと、数社でも大企業のロゴが表示されているのでは、興味の有無、参加の意思も大きく変わってくるのではないでしょうか。

このようにして合同説明会は企業側の思惑、求職者の希望が合致して初めて行われているものです。

  • イメージ向上
  • 合同説明会への集客のために出展依頼

合同説明会には目的をもって参加しよう

ジャンル分けされている合同説明会

IT業界が集まる合同説明会、建設業界、飲食業界など限定された合同説明会に参加することは大きな意味を持ちます。少なくとも自身が興味を持っているジャンルの説明会に行くことで、実際にはどういうことが行われているのか、企業のイメージからだけではわからない、実際に行われている業務やプロジェクトの話を聞くことができ、イメージをより明確化することにつながります。

また、同じ業界で働きたい就活生が多く参加するため、漠然とでも自分のいる位置を確認することができます。例えばディスカッションなどのイベントがあれば、周りの就活生は何を考えているかを少しでも知ることができますし、コミュニケーションをとり、視野が広がる可能性もあります。

またその業界の企業はどの規模が多いのかなどもわかり、その業界の慣習なども知ることができる場合があります。

好きなものを探す手助けになる可能性も

私自身、学生の時に好きになったものを30歳頃まで仕事としていましたが、現在はそれとは全く違う輸入販売の仕事をメインとしています。人の興味は経験や出会いによって大きく左右されるものです。少しでも興味があれば、その業界の合同説明会に行ってみるのはおすすめです。もしかしたら全く興味がなくなることもあるかもしれませんが、それはそれでまた違う業界に目を向けることができ、いい経験にもつながります。

以下の記事にも生きている間に興味が変わってくるという点について書いています。是非ご一読ください。

関連記事:就活とは?そもそも就職活動とは何のために行うのか。働くこととは何か

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