古い車は車両保険に入っても意味はない?年齢、等級で大きく変わる保険料

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保険料をグーンとアップさせる車両保険

車両保険とは

車両保険とは、事故などで被害を受けた場合に自分の車両に対して保険を掛けるもの。フルカバータイプにすると、事故や盗難以外にも単独事故や当て逃げなどもカバーしてくれる分、グーンと値段があがってしまいます。しかしこの車両保険、車の価値によって車両保険保険金額が変わってきます。

管理人の車でチューリッヒのスーパー自動車保険の場合

管理人の設定の場合では、車両保険を付帯しても最大70万円程度の補償となり、免責ゼロ特約は付けられません。しかし車の価値が減っている分車両保険金額も下がっていて年額15,000円プラスで済みます。

年間で15,000円程度ですので、例えば一度事故などで修理に30万円かかった場合には、20年加入していても得だった計算になります。このためお得感は高いのですが、車両保険なしで30,000円程度の保険が、車両保険ありで45,000円になることを考えると非常に手の出し難い金額になってくるのではないでしょうか。

車両保険は決して高いものではない

修理費用を考えた場合には非常にお得感があります。もし高い自動車に乗っている場合には車両保険は是非とも付けておきたいところです。

2015年度車両保険加入率は56%

保険スクエアbang!が出した利用者データを見ると、なんと車両保険の加入率は56%と二人に一人が加入しています。思ったより多いと感じたのではないでしょうか。この加入者の平均補償金額は150万660円となっています。6年から10年落ちの平均補償金額は128万9,945円。11年落ちからは一気に安くなり77万1,157円となります。

10年落ちの私の車でチューリッヒのスーパー自動車保険の場合は補償金額70万円だったので、11年目ということを考えると妥当かもしれません。修理費が高くなる輸入車の加入率は高くなっていますので、この辺りが平均額と加入率を上げている要因にもなっているかと思います。

車両保険は等級があがり、年齢制限もかけれれば安くなる

若く等級も低い時に車両保険に加入しようとしても高いばかりで、車両保険に加入することが現実的ではないということもあり、「対人、対物補償をしっかりしておき、車両保険には加入しない」という選択肢は割と現実的な選択となります。ある程度年齢を重ねていても等級が6等級からスタートであれば多少金額は上がりますし、まだ新しい車なら2年ほど経って8等級まで上がってから車両保険に加入してもいいかと思います。

「危なかった」の経験がある人は加入するべき

当然毎日運転している人の方が危険に遭遇する可能性は高いと思います。しかし毎日運転する人ほど「私は大丈夫だ」と考えるもの。「サンデードライバーの方が危ないよ」と考えている人が多いのは事実で、実際にサンデードライバーの方が運転は上手ではないかもしれません。

しかし保険会社は「距離に合わせた保険料」をウリにしている保険会社がほとんど。これは何を表していると思いますか?運転の多少の上手い下手はあっても、「よく乗る人の方がよく事故る」という統計が出ているからに他なりません。土日だけ運転する人の方が保険料が安い。保険会社の膨大な統計データからでたこの保険料の設定が間違っていれば、保険会社は大損するばかりです。つまり「毎日運転してるから私は大丈夫」という理屈は全く通用しないということがわかります。

「危なかった」の経験がある人は、自分が原因ではないかもしれません。しかし原因が自分であっても相手であっても「危なかった」に遭遇する確率が事故を起こす確率と同じということも言えます。

相手の過失が多くても割合分しか出ない

車両保険に入っていなくても相手の保険から出るから大丈夫と思っていても、車両の価値の見積もりを受け、その分から更に過失割合分しか保険は出ません。新しい車も古い車も修理する内容が同じなら修理代は大して変わらないもの。すると古い車では相手からの補償費は全く足りず、ぶつかられ損ということが起こる可能性は高くなってしまいます。こんな時に車両保険に入っていれば、その分を埋めることも可能です。

また未保険車とぶつかった場合、車両保険と未保険者特約に入っていれば、自分の保険から車両保険を使っても等級はあがりません。

事故を起こした時は入っておけばよかったと必ず後悔します

このことを念頭に置いて、加入するかしないか選びましょう。

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