学童指導員とは?無資格からでもスタートでき、放課後児童支援員の資格を取得、更に保育士の資格へ!

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学童保育は小学生の児童を放課後などに預かって保育を行うことです。子どもと一緒に遊んだり、遊びを教えたり、工作やお勉強を見守る場合もあります。子どもの家庭環境や学習状況に合わせた保育を行い、親の相談などにものることもあります。

親が働いていたりで小学校が終わってもすぐに一緒に入れない親の変わりに子どもを見守り、また行き場のない子どものいる場所を作ってあげる役目もあります。

放課後児童支援員の資格が誕生

2015年4月から子ども・子育て支援制度が実施され学童保育には2人以上の「放課後児童支援員」を配置することが義務付けられました。

放課後児童支援員の研修受講資格

完全に無資格の場合の研修受講資格は以下になります。

  • 高卒以上の学歴をお持ちの方(もしくは高卒相当と認められる学歴をお持ちの方)で、かつ二年以上児童福祉事業に従事した方
  • 大学もしくは大学院で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科・研究科、またはこれらに相当する課程を修めて卒業した方(外国の大学でも可)
  • 大学にて上記の学科で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた方
  • 高卒以上の学歴をお持ちの方で、かつ、二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事し、市町村長が適当と認めた方

資格取得者の場合は以下になります。

  • 保育士の資格をお持ちの方
  • 社会福祉士の資格をお持ちの方
  • 幼稚園、小学校、中学校、高等学校または中等教育学校の教員資格をお持ちの方

東京都ではまだWEBでは公表されていない(2017/02/15現在)

資格取得希望者には残念ながら東京都ではまだWEBでは公表されていないようなのですが、直接問い合わせると申込み用紙や研修情報などが送られてくるようです。

保育所などの学童指導員は無資格でもOK

学童支援員は無資格でも働くことができます。保育園などでは保育士の補助を行う、保育補助として働くことも可能です。

学童指導員を経て、放課後児童支援員、そして保育士へ

保育士は中学卒業や高校卒業だけでは受験資格を満たしておらず、受験することができません。しかし卒業後に児童福祉施設で一定期間以上働いていた場合に保育士国家試験の受験資格を得ることができます。また高卒であれば保育士国家試験受験資格とともに、放課後児童支援員の研修受講資格も得ることができます。

放課後児童支援員の研修を受け、放課後児童支援員になった後に保育士試験を受験するでもいいかもしれません。こうして徐々にスキルアップしていくことも可能です。

保育士国家試験受験資格

中学卒業の場合

  • 卒業後、児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上児童の保護に従事した経験のある場合

高等学校卒業の場合

  • 平成3年3月31日以前に卒業の場合
  • 平成8年3月31日以前に保育科を卒業した場合
  • 卒業後、児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間以上児童の保護に従事した経験のある場合

となっています。これらの保育士国家試験受験をクリアするために、学童支援員として児童養護施設で働き、保育士国家試験受験資格を取得を目指すことができます。

児童養護施設とは

児童福祉法によって以下の12種類の施設を児童福祉施設と定めています。

  1. 助産施設
  2. 乳児院
  3. 母子生活支援施設
  4. 保育所(保育所型認定こども園を含む)
  5. 幼保連携型認定こども園
  6. 児童厚生施設
  7. 児童養護施設
  8. 障害児入所施設
  9. 児童発達支援センター
  10. 情緒障害児短期治療施設
  11. 児童自立支援施設
  12. 児童家庭支援センター

この中で学童支援員として働ける施設で、求人が多い施設は保育所が圧倒的に多くなっています。児童館、児童遊園なども児童厚生施設のひとつとして児童福祉施設に含まれます。

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